覚えようといくらがんばっても、なかなか頭に入らない。
つらいですね。

これは記憶力の問題でしょうか。
いえ、そうではありません。
どちらかといえば、読解力の問題です。

わたしたちは分かったことしか覚えられません。
読めない文字や、意味をなさないでたらめな文字の羅列を覚えることはできません。
裏返していえば、意味が分かれば覚えられる、ということになります。

社会科などの暗記科目が苦手という人は、覚えること以前に、
まず、分かっているかを確認しましょう。
覚えられないという人は、多くの場合、「分かっていない」。
忘れるのではなく、「入っていない」のです。

ためしに教科書を3,4行読んで見てください。
読み終わったらすぐ目を離して、
今読んだ内容を思い出してみてください。

どうですか。
これがうまくできないとしたら、
それは記憶力の問題ではなく、分かっていないのです。

ここで、誰にでもできよく効く方法をご紹介します。
教科書の読み方の鉄則です。

手元の教科書を開いてみましょう。これを、

「モンケ=ハンの時代、モンゴル軍の攻勢は、朝鮮半島へと向かった。
当時、高麗の政権を握っていた武人の崔氏は…」

なんていう具合に「本文」から読みだしてはいけません。
まず、「何の話をしているか」を頭に入れてから読むのです。

中華帝国とアジア
元朝の成立
元朝の樹立

という見出しをまず頭に入れて、それから、
「モンケ=ハンの時代、モンゴル軍の…」と読みはじめます。

そうすると「お、中華帝国である元朝の成立についての話か」
というぐあいに、ずいぶん分かりやすくなるはずです。

さらに、
「元朝の成立」という見出しを
「元朝がどのように成立したかについての説明をします」
くらいに言い換えてみると、さらに分かりやすくなります。

覚えられないのは記憶力のせいではありません。
繰り返しますが、ちゃんと分かればその時点で、
相当多くのことが覚えられています。

あきらめないで、分かろうという意識をもって行きましょう。
ちょっとした心がけで、ずいぶん覚えやすくなりますよ。