雨だれ石を穿つ、といいます。
雨のしずくのような非力なものでも、
根気よく続けていけばかならずうまくいく、というのです。

雨だれはおそらく、石に穴をあけてやろう、と思ってはいないでしょう。
ただていねいに、ぽつん、ぽつんと落ちているだけでしょう。
わたしたちの努力も、これに似ています。

成績を上げるためには、成績を上げよう、と力む必要はないのです。
勉強に取りかかるときとか、一日の勉強を振り返るときなどに、
よし、がんばろう、と気持ちを引き締めることは大切です。
でも、いったん勉強を始めたら、遠くの目標はいったん忘れてしまって、
目の前にあるたったひとつのことに集中することが大切です。

先々のことは、勉強の節目ふしめに考えればよいのです。
勉強を始めたら、ほかの何もかもを吹っ切って、
今向かっているテキストだけに集中しましょう。
ぽつん、ぽつんと落ちている雨だれは、
こんなことをして穴があくのだろうか、なんて考えません。
ただ、没頭しています。だから穴があくのです。
集中とは、思い詰めることではなく、没頭することです。