国語というのはちょっと特殊な科目です。
勉強しても点が伸びない人もいれば、
勉強しないのにできる人もいます。

どうしてこんなことが起きるのでしょう。
おそらくそれは、勉強していない人のほうが、
勉強している人よりもたくさん勉強しているからではないかと思います。

別に奇をてらったことを言おうというのではありません。

わたしたちは、ふだんから日本語に囲まれて暮らしています。
そのふだんの暮らしの中で、
目にするものをちゃんと読もう、理解しようと思っている人と、
文章とまともに向き合うのは国語の勉強の時だけ、という人とでは、
「勉強」の量は比べものになりません。

特別な知識を前提としている文章でないかぎり、
読んで分からない文章というのはそれほど多くないはずです。
一読して理解できない文章を目にしたとき、
なるほど、これが、これをこうするのか、というように、
いったん読むスピードを落として考える小さな習慣を持っていれば、
「勉強」の機会は飛躍的に増加します。

分かる範囲の言葉ですますのではなく、
ふだんから分かる範囲を広げるつもりで過ごす。
じつはこれが、もっとも確実に国語の力を高める方法かもしれません。