難しい文章が分からない。
教科書を読んでも少しも頭に入らない。
そんな悩みはありませんか。

文章というのは、ゆっくり読みさえすれば分かるというものではありません。
それどころか、のろのろ一本調子で読んでいると、
かえって分からなくなってしまうものです。

読むときに大切なのは、メリハリです。
2012年のセンター試験第一問の書き出しを使って試してみましょう。

人間だけでなくすべての生きものはその環境との境界面で環境との最適な接触を維持することによって生命を保持している。

別にむずかしい文ではないかもしれませんが、
現代文が苦手な人には、一読するだけでは頭に残らなかったのではないでしょうか。
じつはこの文は、原文から読点を取り除いてあります。
読点を無視して一本調子で読んでしまうと、このように、それほど難しくない文章でもなかなか頭に入りません。
現代文が苦手な人には、こういう読み方をしている人が多いようです。

それに対し、メリハリをつけて読むとは、

人間だけでなく/すべての生きものは、/
その環境との境界面で、/
環境との最適な接触を維持することによって/
生命を保持している。

というように、ことばのカタマリを作り、
カタマリはひと目で読んで、
切れ目の部分で、きゅっと止まってみる読み方をいいます。
リズムが生まれてずっと読みやすくなったでしょう。
国語の勉強は、こうした小さな工夫で大きな差が出るものです。