デジカメの入院

デジカメを2台、修理に出した。
今となっては珍しい200万画素の旧機種である。
いずれも3年くらい前に中古で買った物で、
安いメモリーカードでたくさん撮れるから、
けっこう重宝している。
症状は素人目にみても重症である。
どちらも二千円や三千円で直るとは思えない。
CCDやらをごっそり変えると2万円くらいかかるという
ウワサも聞いた。
一方、同じ機種をネットオークションで探すと
ざっと5千円ってとこらしい。
さて、2万円で直すのと、5千円で買い直すのと、
どちらがもったいないのだろう。
実のところ、直して使うというのが、
今日ではもっともお金がかかるのだ。
なんてことを思っているうちに、電器屋さんから
連絡があった。
2台ともCCDを取り替えました、とのこと。
げげー、やっぱり。
どきどきどきどき。いくらだったんだろう。
相当の出費を覚悟したが、
なーんと意外なことに2台ともタダだという。
ほー。
もしやこれは、モノは捨てずに大事にしなさい、
というお告げなのか。ああ、ありがたい。
雨の日にガンガン使ってずぶ濡れにしただとか、
デジカメを入れたままカバンを投げたとか、
そんな淡い思い出とともに、
この教えは深く胸にしまっておこう、
と思ったことであった。