長谷川宏+谷川俊太郎「魂のみなもとへ」

哲学者の長谷川宏が谷川俊太郎の詩を選び、そのひとつひとつにエッセイを添える、というちょっと変わった趣向の本。長歌とそれにたいする反歌のように互いが共鳴し合っているような作品もあれば、歌会の題詠のように同じテーマでまったく違った世界を描いているのもあって、なかなか楽しい。相手に気をつかってヨイショしていないところがいい感じである。ちなみに長谷川宏の奥さんは、あの名作絵本「めっきらもっきらどおんどん」の長谷川摂子だそうだ。なんだかビックリ。