月別アーカイブ: 2007年5月

字のじょうずな子がいた

大坪くんと同じクラスになったのは、
小学校の3年生か4年生のことだった。
大坪くんは字がきれいだった。
先生も友だちも、みんながほめた。
ほんとうに字がきれいだね、と
言われているうちに、
大坪くんはますます丁寧に書くようになった。
hana04.jpg
ていねいに、ていねいに。
ゆーくり、ゆーっくり。
とうとう大坪くんの字は、
ゆっくり書きすぎて、
ぷるぷる震えるようになってしまった。
きれいに書こうとすればするほど、
ぶざまに震えてしまうのだ。
子ども心にも、あれはちょっと怖かった。
大坪くん。
人はね、君が思っているほど、
君のことなんて気にしていないんだよ。
誰かがそう言ってやればよかったんだろう。

ぶんぶんぶん

連日の引っ越し準備で疲れ果てたので、
弁当を持って、ちょっと気分転換。
hachi.jpg
万博ですっかり変わってしまった青少年公園には、
不思議なくらい撮りたいものがない。
植えたばかりの木がひょろひょろ立っていて、
芝生広場は人工芝。
280円もするカレーパンは、ひどくまずかった。
それほど歩いてもいないのに、ずいぶん疲れてしまった。
そのくせなぜか、気分は上々。
やっぱり外に出るのはいいね。

のろし

noroshi.jpg
ほらほら、のろしみたいだろって声をかけたら、
のろしって何?って言われた。
そうだよなあ。
今の子は、のろしなんて見たことないもんなあ。
ってか。

雨のち曇のち晴のち雨のち晴のち

変な天気だ。
きょうは小学校は遠足。中学校は写生会。
薄日が差して何とか持ち直すかと思ったら、
突然のどしゃ降りだった。
あれじゃずぶ濡れだったろう。
shiro.jpg
雨がやむと、公園の白い花がきれいだった。
写真を撮っていたら、
白髪のおばさまに声を掛けられた。
ナンジャモンジャですかね。
雨上がりはきれいですねって。

自制心なし。

どちらかというと、
気に入った服は毎週着て、
気に入ったビデオは何度も見て、
気に入った曲は毎日聴く、というような
自制心のない楽しみ方をする方だ。
2、3年前だったか、
ザ・バンドの「ラストワルツ」を毎日毎日
推定百回以上見続けたことがあるが、
今のお気に入りは、チョン・キョン=ファの
弾くベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲。
これもまた毎日毎日まーいにち聴いているから
おそらく50回以上にはなるだろう。
tsubaki.jpg
で、これからどうなるかというと、
あんまり聴きすぎて、
ある日突然飽きてしまうことになる。
そしてこの飽き方たるや大変なもので、
ほんの少し耳にするだけで
ぶちっとスイッチを切ってしまうくらい、
とことん嫌になってしまうのだ。
そういう末路が待っていると知りつつも
やめられない。
やっぱり自制心がないんだろうなー。