月別アーカイブ: 2007年6月

高笑いは闇夜に響く

夜の11時過ぎ、
帰り道をとぼとぼと歩いている後ろから、
いきなり大きな笑い声が聞こえた。
ほっんと、心臓が止まりそうだった。
思わずびくっと身をすくめたら、
ケータイ片手の兄ちゃんが
自転車に乗ってぴゅーんと通り抜けていった。
ああびっくりした。
post.jpg
ときどき、あの真似ができないものかと思う。
電話をかけてもいないのに、
いや、そりゃないだろう、と怒ってみたり、
がはははは、と笑ってみたり、
うそだろう、とつぶやいてみたりしたら、
ちょっと日常の枠を踏み外したような気持ちに
なれるんじゃないか。
ま、できないけどね。

いいクルマだ

教室まで歩いて来る途中、信号のない横断歩道がある。
大した車通りもないので、
かえってスピードを上げる車が多いのだが、
今朝は珍しく銀色のBMWが止まってくれた。
いや、珍しいどころではない。
この道を歩いて通うようになって数年が経つが、
止まってくれた車はおそらくはじめてである。
renga.jpg
あしたはがっかりしないよう、別の道を通って行こうかね。

納得いかないんですが。

Q、エアコンの掃除をしてもらいました。
二人がかりで2時間半、3万1500円でした。
別に効きが悪くなったわけでも、
臭いがするようになったわけでもないのですが、
ただ十年も使ったんだからそろそろ、と思いたって
奮発したのです。
ところが、きょうはそれほど暑くないためなのか、
さきほどからエアコンをかけていますが、
効果のほどがはっきりしません。
はっきりしないということは、つまり、3万円も払った効果が
あるのかないのか、よく分からない、ということです。
どうも納得がいきません。
そういえば、この間は、コピー機のメンテナンスで、
何とかというキットを交換しなくてはいけない、
なんて言われて、7万円くらい払いました。
コピーの写りがその日からてきめんによくなった、
なんてことはもちろんありません。
あれもこれも、どうも釈然としないのですが。
わたしはだまされてしまったのでしょうか。
ajisai1.jpg
A、なるほど、お怒りはもっともです。
しかし、メインテナンスというのは、
故障したものを修理するのとは違って、
やった効果が目に見えて現れるものではありません。
前もって手を打って、何も起こらないようにするものなのです。
たとえて言えば、
難しい球を飛びついて捕るのではなく、
守備位置を事前に変えることで平凡なフライにしてしまうような、
そんなプレーに似ていますね。
Q、あの、ぼくは、野球の話なんか、どうでもいいです。
A、いや、野球の話じゃなくてね。
Q、じゃ、守備位置とか平凡なフライって何ですか。
A、いや、左バッターだったら右寄りに守るとか…
Q, ほら、野球の話じゃないですか。
真面目に相談しているのに、
どうして急に野球の話を始めたりするんですか。
A、いや、だれも野球の話なんか…。
Q、野球なんか、とはなんですか。なんかとは。
がんばって野球をしている人に失礼でしょう。
ひどすぎます。
A、いや、誤解を与えたなら謝ります。すみません。
Q、誤解ってなんですか。
ぼくが間違っているってことですか。
それならどうしてあなたが謝るんですか。
ぼくが間違ったんなら、
ぼくが謝らなくちゃいけないんじゃないですか。
でも、どうしてぼくが謝らなくちゃいけないんですか。
いい加減にしないと怒りますよ。
でもいい加減なこと言うと怒りますからね。
いいですか、いいんですか。
(つづく、うそ、続きません)

案内看板

2週間くらい前に書いたものですが、
アップしそびれていました。
最近よく目にする光景。
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近くにマンションができ、
ただいまモデルルーム公開中である。
どうしてそれを知っているかというと、
そう書いた看板を持ったおじさんが
朝からずっと
歩道に置いたパイプ椅子に座っているからである。
以前であったらこういうものは
その辺の電柱にでもくくりつけてあったものだが、
近ごろでは規制が厳しくなったのか、
もっぱら人が持つようになった。
ojisan.jpg
ぼくがモデルルームを訪ねる客だったとしたら、
ぱりっとしたスーツを着た営業マンが
ぴかぴかのマンションを案内してくれても、
あそこでずぶぬれになっている
おじさんの姿がちらついて、
きっと落ち着かないだろう。
こういうことは、やめてほしいです。

デジカメ礼賛

雨上がりには、何でもないものがきれいに見える。
今朝もベニカナメの生け垣が濡れ残っていて、
赤と緑が昨日までとは見違えるくらいに鮮やかだった。
benikaname.jpg
こういうことに気がつくようになったのは、
デジタルカメラのおかげだと思う。
カメラを持っていると、
きれいなものを見つけたいから、
小さなことによく気づく。
きれいな物に気づくということは、
世界がずっと美しく見えてくる、
ということだ。
テクノロジーが進歩すれば、
人の感受性はどんどん低下するように
言われることも多いけれど、
実感としてはそうではない。
パソコンを使い、デジカメを使うことで、
以前であったら考えられないような
物の見方が生まれ、
それをもとにした自己表現ができるようになった。
これはやっぱり素晴らしいことだ。(6/9)

けさの夢

脱皮したパンダの抜け殻を見た。
ちょうど靴下を脱いだように
くちゅくちゅに丸まっている。
きれいな乳白色に透き通って
ぷるぷるしていたのに、
触ってみようとしたら、
みるみるうちに茶色になってしまった。
teramado.jpg

眠りの淵から湧き上がる詩心よ

リフォームが終わって、自宅に戻った。
片づけ作業に疲れたのだろう、
ちょっと横になるつもりが、
そのまま朝まで眠ってしまった。
何度も起きては寝直しているうちに、
夢を見た。
夢の中で詩を作った。
すごい詩だ、と思って、
目覚めてすぐに書き留めた。
haura.jpg
”もしおれがI(アイ)型だったら、
まっすぐに立ち上がったヤマシナというわけだ。
ありがとう、テントウムシくん。”
相変わらず、寝ているヤツの考えは分からん。