命知らずの野郎ども

久しぶりに吉野家に行ったら、
牛丼が復活していた。
狂牛病騒ぎがあった後も
吉ギューがアメリカ肉を使っているのは
誰もが知る事実だが、
さて、牛丼を注文する人はどれくらいいるものか。
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ま、半々ってところだろうと当たりをつけ、
豚丼をかき込みつつ観察してみたところ、
その割合は、なんと
12人中10人にも上ったのである。
これにはびっくりした。
だってアメリカの検査体制なるものが、
お話にならないくらいずさんなものだってことは、
新聞を読んで知っているだろうに、
怖くはないのだろうか。
いろいろ考えてみたのだが、
牛丼をもりもり食べちゃうみなさんは、
要するに
あちこちで目にするさまざまな報道を、
ちーとも真に受けていない、ということなのだろう。
今日は午後から雨になります、って言われても
傘を持たずに出かけるように、
個人的な実感だけをたよりにしているのだろう。
それはそれで悪くない。
判断の中心に自分がいるのはよいことである。
しかし、このように生死に関わるほどの
情報ですらほとんど顧みられていないということは、
この社会の現実は、派手な見かけに関わらず、
ちーとも情報化なんてされていなくて、
情報が、フィクションと同じレベルで消費されている
ってことなんだよなー。