パリのエッフェル塔は、建設当初から
根強い反対運動にさらされていた。
モーパッサンがこの塔を醜悪だとして
嫌っていたことは有名な話である。
京都タワーは、京都の景観を台無しにしていると、
いまだに名指しで非難されることが多い。
最近では、石原都知事が「東京タワーは嫌い」と発言した。
愛知県にも瀬戸デジタルタワーという
高さ245mにもおよぶ立派な塔が出来たが、
こちらは話題にすらなっていない。
そんな中、東京スカイツリーは、最初から、
めちゃくちゃヒイキされている。
破格の扱いと言ってよい。
どうして?
そんなにかっこいいか?
あれを見ると、どうもアジアの新興国とか、
中東の産油国あたりを思い出してしまうのだが、
そんな気がしちゃいけないくらい、ヒイキされているよね。
【そびえ立つエッフェル塔。全高0.098m】
どうしてスカイツリーは最初から「いいもん」なんだろう。
「いいもん」と「わるもん」の区別は、
誰がどうやって決めているのだろう。
もしかして、マスコミがこぞって、
落下物があったら死傷者が出ることは確実だ
電磁波の安全性は十分に確認されたとは言えない
都市部に建設する必要があるのか
長期的な経済効果には疑問を呈さざるを得ない
巨大建造物はすでに時代遅れだ
官民癒着の巨大な象徴である
なんてことを書き立てていたら、
スカイツリーは原発並みの「わるもん」になっていた
のではあるまいか。