2週間前に夏休みを取ったばかりなのに、
今度はお盆休みである。
出かける先は琵琶湖の北岸の高月町。
お目当てはまたもや十一面観音である。
ちょうど収蔵庫が改修中で、
観音堂に収められた状態で見ることができた。
そりゃ収蔵庫の方が近くで見られるのだが、
コンクリートでガラス張りってのは、どうもねえ。
蝉しぐれの中、いつまでもひとりで観音像と
向かい合うってのは、なかなかよいものだったわさ。
それからね、
ついでに、って言っても百キロくらい離れているんだけど、
宇治の平等院に行ったのよ。
折も折、花火大会と重なって、いやいや、これが、
なかなかどうして。
宇治川の花火、というと何やら雅な感じがするが、
阿弥陀如来を見上げ、
藤原氏の栄華に思いをはせているときにですね、
お祭りですからね、
川べりの安っぽいスピーカーから、
演歌や演歌やトトロの歌が流れてくるわけですよ。
「あっるっこー、あっるっこー」ってね。
まあこの状況は、
シュールといいますか、
王朝の文化と現代とのコラボレーションといいますか、
まあ、何と言うべきなんでしょうね、
とにかくね、
ちょっとメイちゃんがきらいになりました。
まったく、お祭りがあるならあるで、
あらかじめ電話くらいしてこいってことですよ。
ねえ。