公園でお昼を食べていたら、
1羽のハトがやってきた。
ぼくはハトが嫌いである。
となりに寄ってくるなんて論外である。
そこで手を振り、足踏みをし、
ついには小豆ほどの小石をぶつけてやったが
ハトは逃げない。
だったら蹴飛ばしてやろうと思って立ち上がったが、
蹴れると思ったとたん、
気持ちにぎゅっとブレーキがかかってしまった。
いやむしろ、蹴ってやろうと立ち上がれたのは、
蹴れないことを知っていたからか。
ハトが動じなかったのは、
そのことを見透かしていたからか。
じつに下らないことだけど、
ちょっと自分の枠を感じた気がした。
追記:言わずもがなのことですが、
タイトルは、訳すと「飛べ飛べ、ハト」という意味です。