もしかしたら、という抱くも愚かな期待を胸に
年末ジャンボを買ったのは、それほど遠いことではない。
宝くじというのは、
もともと売上の半分以下しか賞金に充てられていないから、
難しい計算をするまでもなく、
100円買っても50円以下しか戻ってこないものであるのは
明らかだ。
かつて「ふるさと創生」資金として一億円の交付を受けた
どこかの町が、使い途に困って全額宝くじを買ってしまった
ことがあったが、
確率的にいえば5千万円以下の当選金しか当てにできない
ものに1億円を使ってしまったわけであり、
まったく愚かというほかない。
もちろんこれはひとごとではない。
夢を買う、などという言いぐさは
自分の愚かさをごまかすだけのものだ。
こんなことを考えてしまったのは、
昨日買ったデジカメが、ちょうど
年末ジャンボ10枚分の値段だったからに違いない。くそー。