4年ぶりに触ったら

ウェブサイトの更新というのは面倒くさい。面倒くさい上に、やらなければやらないで過ぎてしまうものである。
ただ、無事に過ぎていくかどうかは、また別の話なのだった。

先日あるお方から「ページが見られなくなっていますよ」とご連絡をいただいて、どれどれとホコリを払って塾のページを開いてみたら、あらびっくり画面が真っ白になっているではありませんか。
ほんとに一文字も表示されない真っ白状態。いろいろ調べてみたら、原因は、WordPressのテーマが最新のPHPに対応していなかったことだと分かった。おまけに今後とも対応予定はなく、まああとはユーザーの皆さんが頑張ってなんとかしてくださいね、という話らしかった。要するに、ウェブサイトを作っている基礎の部分のバージョンが古く、もう何ともなりません、という話である。

そんなわけで、わたしの頭も真っ白けっけになってしまったのは言うまでもない。原因が分かったということと解決できるということとはまるで違うし、解決の方法が分かっても、それはものすごく面倒くさいことが果てしなく目の前に広がりました、ということに過ぎないのだ。

で、ウェブサイト復活までの顛末は、まあ素人ながらひいひい言いながら色々やったらなんとかなりました、というだけの話でここに書くまでもないのだが、いや、それでも、なかなか大変で、さすがのわたしも少なからず貴重な教訓を得たのだった。

それは、人が作った便利なものに乗っかるのは便利だけど、あんまりそれに依存しすぎると、何かあったときに大変よ、ということである(平凡ですみません)。

水や電気がなければ生きていけない、というのはまあ仕方ない。でも、たとえばスマホがなかったら生きていけないとか、WordPressのバージョンが変わったらもう広報活動が成り立たないとか、バローの薄切り豚肉がなくなったらもうしょうが焼きは作れない、とかいうのはさすがに行き過ぎなのではないか。

たしかに便利な世の中ではあるけれど、自分が生きていくことの基礎を、移り変わりの激しいなにかに委ねてしまうことには、少し慎重になった方がいいような気がしたのだった。

久しぶりに書いたわりに大した話ではないが、まあ、そういうことである。
おわり。